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新米シングルマザーの離婚とお金のリアルな話新米シングルマザーの離婚とお金のリアルな話

ほほ笑み そえる かすみそうさんのコラム

子供と私の体調不良とほんの少しの別居への後悔

別居を始めて、アルバイトを始めて、調停が始まって、就職が決まって。
少しずつ少しずつ状況が変わるとともに、季節も移り変わっていきました。
別居を始めたころは蒸し暑かったのに、気がつくと一枚上着を着なければいけない季節。
気が緩んだのか、溜まっていた疲れが出たのか、このころ胃腸炎にかかりました。

同じタイミングで息子も風邪をひいて高い熱を出しました。

息子が食べられるものを、と買い物に行こうとしても動けない。
夜中に息子が嘔吐しても、片づけることもままならない。
たった二晩でしたが、思い返すと大変不安でした。

離婚すると子供を育てていくのは私一人になるんだ、という当たり前のことが身にしみてわかったのはこの時だったようにも思います。

もちろん、離婚をして子供を育てていくのが簡単だと思ったことはありません。
ですが、 この時まではトラブルがあっても、幸いにも自分で解決できていました。
いえ、「自分で解決できた」と思うことができていただけかもしれません。
ご近所の方や実家に手伝ってもらったことも少なくなかったはずですから。

もしも、私がお風呂場で倒れて、頭を強く打ったとしたら。
もしも、私が交通事故にあったとしたら。
もしも、私が。。。

たくさんの「もしも」が浮かんでは消えて。この不安は別居のせいかもしれない。
そんな後悔もしました。
別居しない、という選択肢はなかったのに。
子供を世界で一番幸せにする、と決意したはずなのに。

「できないこと」はしっかりと誰かに頼める状態を作ること

今もまだ不安を完全には解消できていませんが、その時から始めたことです。

家に防犯ブザーを置き始めました。
そして、ご近所の方に「鳴り続けていたら様子を見てほしい」とお願いもしました。

子供には電話の使い方を教えました。
当時、息子は1歳になる前。
ボタンを長く押すと電話がかかるように設定し、相手には私からの無言電話があったら、息子の様子を見に来てほしい、と依頼しました。

息子を守れるのは私だけ。
そんな覚悟をして、これまで以上に危機管理を意識し始めたのは、体調を崩したおかげかもしれません。

今離婚を考えている方や、離婚してシングルマザーをされている方は、ぜひ、金銭面、 生活面、しつけや教育といったことまで、「自分ができること」と「自分ができないこと」 に向き合ってほしいな、と思います。

一人でできないことがあるのは当然です。
でも一方で、それを認めたくない思いもあるでしょう。

お子さんを幸せにするために、「できないこと」はしっかりと誰かに頼める状態を作ってほしいな、と思います。

少しでも参考になればうれしいです。
読んでくれてありがとうございました。

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この連載の著者

  • ほほ笑み そえる かすみそう

    1981年3月生まれ
    大阪府在住
    4歳の息子と二人暮らしのシングルマザー

    離婚を考え、夜逃げのように別居を開始。
    その後離婚調停をするも、調停では離婚ができず、
    また、弁護士費用の問題などで裁判をすることもできず、
    結局離婚しないまま別居生活を継続。
    最終的には、元配偶者の合意を得て離婚が成立しました。

    その間、金銭的にはほぼその日暮らしのような生活をしたり、
    保育園の問題に悩んだりしながら、現在の生活を確保することができました。

    そんな経験そのものや、その中で試行錯誤、工夫してきたこと、学んだことをお伝えし、今悩んでいる方の少しでもお役に立ちたいと思っています。