ファイナンシャルプランナー波柴純子さんが聴く〜シングルマザーの仕事と子育て〜マインドトレーナー伊東さん【前編】
この対談のメンバー
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波柴 純子さん
子供が3歳の時にシングルマザーとなり、お金の不安がきっかけでファイナンシャル・プランニングに関心を持…詳細はこちら -
伊東 治美さん
22歳のときに日本を出て、1年間オーストラリアで過ごす。 その後6年間フィージー共和国で暮らし、国際…詳細はこちら
目次
- 2016-08-08第1回 マインドトレーナー伊東さん【前編】
- 2016-08-10第2回 マインドトレーナー伊東さん【後編】
マインドトレーナー伊東さん×ファイナンシャルプランナー波柴さん【前編】
伊東治美さんのプロフィール
22歳のときに日本を出て、1年間オーストラリアで過ごす。その後6年間フィージー共和国で暮らし、国際結婚。娘を出産後、家族でカナダに移住。
「マインドが変われば現実が変わる」
「過去や現状がどうであろうと、マインド次第で望む未来を創り出せる」
このことを多くの人に伝えたいと思ったときに、潜在意識に働きかけるヒプノセラピーの存在を知り、ヒプノセラピストになることを決意。
資格を取得後、2004年にカナダ・バンクーバーにヒーリングサロンをオープン。
離婚を機に日本に帰国し、2006年にWomen’sをオープン。
現在はマインドトレーナーとして活動。
波柴さんのプロフィール
Cras-i design(クラシデザイン)のファイナンシャル・プランナー として、シングルマザーや起業家など、本気で自立したい女性を対象に、個別相談・講演・執筆 活動を行う。
ヒプノセラピストになったきっかけ
- ヒプノセラピーって知らない方も多いと思いますが、まずはなぜヒプノセラピストになろうと思ったのですか。
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当時カナダに住んでいたのですが、夫との関係が悪くなったのがきっかけです。はじめは彼が100%悪くて、わたしは100%被害者と思っていたので、必死に彼を変えようとするけれど変わらない。ネガティヴな気持ちがいっぱいで、うつ状態になって・・・という悪循環。
そんなとき、友人が「こんな本が日本で流行っているよ」と送ってくれたのが心に関することが書かれている本でした。自分の心の在り方が変われば、現実も変わる。自分の成長のために、現実が起こっている。だからあなたが変われば現実を変えられる、というような内容。
それを読んだとき衝撃を受けました。
彼の問題ではなく私の問題だったことに気付き、ショックだったのと同時に、不思議と希望の光が差し込んできました。なんだ!彼じゃなくて私が変われば良いのか、と思ったら気持ちが楽になり、そこから心というものに興味を持って、色々本を読み漁るようになったのです。自分と向き合ううちに、どんどん自分の考え方が変わっていって、気づいたら、うつ状態から抜け出していました。
そして、私は元気になったけれど、ふと周りを見渡してみたら、悩んでいる人たちがいっぱいいる。
カナダで国際結婚している周囲の日本人女性たちが離婚しようか悩んでいるのをみたときに、考え方を変えればみんな元気になるということを伝えたい、と強く思ったのです。
だけどじゃあどうやって伝えたら良いのだろうって、そのツールを探している時に、潜在意識に働きかけるヒプノセラピーというものを知って、直感的に「あ、これだ!」と思ったんです。
そこから日本に一時帰国して、スキルを学んで、カナダに戻ってからすぐに開業しました。
離婚したときのこと
- ご自身の夫婦関係がきっかけだったのですね。いったんカナダに戻ってお仕事を開始された後に離婚されたそうですが、そのときはどんな気持ちでしたか?
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私自身が、離婚するときも「絶対大丈夫」と思っていた。心の勉強をしていたから直感を信じることができたのですが、それはつまり、自分を信じるということ。
私たちって目に見える自分を自分と思っているけれど、そうではなくて、見えないけど持っている力がある。だから目に見えるものだけに捕われない。
わたしたちの中には生きる力っていうのがちゃんとあるから、それを信用する。
たくさんの方にお会いしてきた中で、離婚したいけどできない人はたくさんいました。不安があって離婚することを我慢する。安定した今の生活のために、自分の幸せと引き換えにする。でもウジウジしていたり泣いていたり、アンハッピーなのって自分が可哀想じゃないですか。
私は、私をもっとハッピーにさせてあげよう。という想いが根底にあって、だから一歩踏み出せた。
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うん、なんかわかります。結婚生活に安住すること、つまり夫がいるとか、家があるとか、一定の収入があることが安心なのではなくて、本当の安心・幸せは自分の心がそう感じているかどうかですもんね。
今このサイトをご覧になっている方の中には、お子さんのことを考えて離婚をためらっている人もいると思います。離婚することが子どもにどう影響するのだろう、とか、子どものためにお父さんが必要なのではと悩む人たちに伝えたいことはありますか。
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色んなケースがあると思いますが、子どもの生きるエネルギーをもっと信頼しても良いのかなって思います。
父親が側にいなくて可哀想とか、勝手にお母さんの解釈で決めつける必要はない、お父さんがいることももちろん幸せかもしれない、だからといって、いないからだめとか可哀想かというと、お母さんが元気であれば子どもは幸せなはず。不要な罪悪感で、余計気持ちが沈んでそれが子どもにいくのは良くないと思います。
- お子さんは離婚をどのように受け止めていたか覚えていますか?
- 子どもは小学校にあがる直前というタイミングでカナダから母娘で日本に帰ってきたのですが、物理的にセパレートして、もう一緒に住まないことは分かっていたけど「ずっとあなたのお父さんではあるからね、またいつでも会えるからね」とは話していたので、それほど深刻には捉えていなかったかもしれない。空港でハグしてバイバイみたいな。
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さすが!治美さんのお子さんですね。
そのときに経済的な不安はありませんでしたか?
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仕事は最初は安定していたんです。ですが、一時期、もっと良くしようと思った瞬間に落ちてしまったことがあります。低迷期が続いて、オフィスの家賃どう払おうか、とカナダドルやありったけのお金を全部集めて、両替したりとか、そういうときもありました。でもそんなときでも絶対大丈夫と思っていました。
絶対のたれ死にはしないと思って。普通にカラスや鳩も生きているじゃないですか。生かしてもらっているというか。だからきっと私も生かされるだろうと、感覚的に信じていますし。その感覚を信じることでまた順調にお仕事が回るようになりました。
マインドが現実を創ってきた
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でもそのあとに、さらに凄いことが起こるのですよね。
そのことも聞いていいですか。
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自宅がアクシデントで全焼してしまったんです。夜中に焼け出されて、所持品は着ているパジャマだけ、子どもも裸足で。
お正月だったんですけど、年末に大掃除をしたとき、迷って捨てられなかったものも結局全部燃えてなくなっちゃいました。でも、必要だと思っていたものが無くても大丈夫なんだ!って思いました。
中途半端に残っていたら、なんでこれが残ってあれが燃えちゃったんだろうとか思ったかもしれないけどキレイさっぱり全部なくなったから、良い意味で開き直れた気がします。
そのときも大丈夫だと思ったら、大丈夫でした、現実が。
- さらっと大丈夫でした、って言われても想像を超えていますが、マインドが現実を創るってことは伝わってきました。大丈夫、と思ったもん勝ちですね!
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